クラウド会計

弥生クラウドから会計freeeに乗り換え、データ移行の方法

弥生のクラウド確定申告ソフトのメリットは、やっぱり料金の安さでしょうか。
白色申告オンライン無料で使用できますし、青色申告オンラインは、登録して14か月が無料です。
弥生クラウドのソフトは使ってみると、仕訳の入力はしやすいですし、今ではMFクラウドやfreeeに対抗してAIでの自動仕訳機能も備えていますので、初年度に使用するのは全く問題ないと思います。

でも、青色申告オンラインの無料使用期間が終わると、MFクラウド確定申告やfreeeを使用してみたいという方もいると思います。若い社長に人気がありますし、一度は試してみたいですよね。

ここでは、弥生会計オンラインからfreeeへのデータ移行を実際に試してみましたので、移行方法をご紹介したいと思います。

会計ソフトの乗り換えには手間がかかるので、移行に躊躇する方もいると思いますが1時間もあれば移行は完了できました。
また、freeeのヘルプセンターを見ると「弥生会計オンライン」の仕訳データは乗換可能データの対象外となっていますが、弥生会計オンラインの仕訳データをCSV形式に変換すれば私の場合には問題がありませんでしたので参考にしてもらえればと思います。

目次

STEP1 弥生会計オンラインから移行したいデータをエクスポート

まずは、弥生会計オンラインからfreeeにデータを移行するために、弥生会計オンラインの仕訳データをエクスポートします。
弥生会計オンラインにログインした後に、左下に「高度なメニュー」というタブがあり、この中に「弥生データのエクスポート」という項目がありますので、クリックします。
そうすると、添付した画像の画面になりますので、「取引データ」の「ダウンロード」ボタンをクリックすると仕訳データをエクスポートすることができます。
この時には、エクスポートする仕訳の年度を間違えないように、画面の一番上で年度の確認をした方が良いと思います。仕訳年度を間違えると移行作業を最初からやり直すことになってしまいますので。
また、仕訳を入力した時に取引先も登録している場合には、取引先データも引継ぎるように、チェックをした方が良いと思います。

STEP2 エクスポートしたファイルをCSVに変換

弥生会計オンラインからエクスポートされるデータはテキストファイルの形式で抽出されます。
このままだとfreeeにデータを取り込むことができないので、CSV形式のデータに変換する必要があります。
CSVに変換するには、エクスポートされたファイルの拡張子を「.txt」から「.CSV」に変換すればOKです。
私は、Windows10を使用していて戸惑ったのですが、こちらのサイトを参考にしてクリアできました。
手順だけ以下に転記させて頂きますが、とても分かりやすいサイトでしたのでうまくいかない方はご参考下さい。
①新規作成でテキストドキュメントを作成すると、「.txt」拡張子がつけられたファイルが作られます。
②ディレクトリの中で拡張子を表示させるように設定します。左上にある「表示」タブをクリックします。
③ツールバーが変わります。その中に「ファイル拡張子」のチェックボックスがありますので、こちらをクリックします。
④拡張子が表示されるようになります。
⑤「名前の変更」を行えば、拡張子を含めて編集できるようになります。

STEP3 CSVファイルをfreeeにアップロード

ここから先の手順は、freeeのホームページ内にあるヘルプセンターの「弥生会計から仕訳データを移行する」というページの記載手順に従って対応できました(サイトのリンク先は、こちらです)が、補足もありますので、私の体験談を順に記載していきます。

freeeにログインした後に、[決算](または[確定申告])→[振替伝票]にて、右上の[インポート]ボタンから[弥生会計仕訳インポート]をクリックします。
私は、弥生オンライン上のデータであることを踏まえて「他会計ソフトインポート」を使いインポートを行いました。

次に、仕訳データのインポートの画面が表示されるので、「2 CSVファイルのアップロード」の灰色の部分をクリックし、先ほどCSVファイルの変換した弥生会計のデータを選択します。

STEP4 仕訳データの項目設定

仕訳データがfreeeにアップロードされたら、仕訳データの項目を設定します。
弥生会計オンラインからエクスポートされたデータはどの列が何を意味しているかが不明だからです。
弥生会計オンライン上の仕訳の内容とインポートされたデータの内容を確認しながら各項目の設定をします。取り込まれたデータの上の空白のタブをクリックすると項目の選択ができます。
日付、借方勘定科目、貸方勘定科目、借方金額、貸方金額は必須になっているので、設定しないとデータ取込を完了できませんので、ご注意下さい。

STEP5 弥生オンライン上の仕訳内容をfreee上の仕訳内容に変換

弥生会計オンラインで使用していた仕訳をfreee上でも使用できるように仕訳の変換のために設定をします。
例えば、弥生オンラインでは交際費を「接待交際費」という勘定科目で処理することになりますが、freeeでは「交際費」という勘定科目を使用することになりますので、切り替えの登録をします。
大きな違いはないので、戸惑うことはないと思います。

また、弥生会計で補助科目を利用していた場合には、設定している補助科目が表示されますので、チェックボックスにチェックを入れ、適切な摘要のボックスに移動しておきます。

STEP6 登録

仕訳設定ができたら、[登録する]をクリックします。クリックすると、仕訳データのインポートが始まります。インポートをしたファイルは、[インポート履歴]タブで確認できます。

参考 登録結果の検証

取り込まれたデータに間違いがないかを検証するためには、まずは試算表で取引や残高が弥生オンライン上のデータと一致しているかを確認するのが良いと思います。

試算表は、freeeの画面上のレポートタブから「会計帳簿」→「試算表」をクリックすることで見ることができます。

金額は表示できませんが、freee上の試算表の画面を添付しています。弥生オンライン上の取引、残高との一致を確認して、もし不一致がある場合には、不一致の勘定科目について仕訳帳で内容を確認して修正すれば良いと思います。

会計ソフトfreeeだと、Q&A方式で質問に答えながら確定申告書を作成できます。忘れがちな項目も防げますのでお勧めです。

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