目次
1.やよいの青色申告ソフト
1)価格
①セルフプラン(電話、メールなどのサポートなし)
・初年度は、無料。機能制限、途中課金なし。
・2年目以降は、年額8,640円
②ベーシックプラン(電話、メール、チャット、画面共有サポートあり。確定申告相談、経理業務相談が可能)
・初年度は、年額6,480円
・2年目以降は、年額12,960円
2)セールポイント
・家計簿感覚で使える(簿記の知識がなくとも、日付や金額を入れるだけで、青色申告に必要な複式簿記帳簿が自動作成できる。)
・自動だから面倒でない(銀行明細やクレジットカードなどの取引データを、自動取込み、自動仕訳するので、入力の手間が省ける。)
・日々の帳簿もレポートも自動でカンタン(登録した取引から、青色申告に必要な帳簿やレポートが自動で集計、作成できる。)
・手順が一目で分かる。優しくナビゲーションします(画面の案内に従って入力していくだけで、確定申告書の作成が可能。)
3)便利な機能
・e-Tax(国税電子申告、納税システム)対応(Windows/Mac対応)
・スマホで取引入力(出先や移動中でもスマホで取引の入力が可能)
・仕訳の入力(経験者や複式簿記に慣れている方におすすめ)
・取引データのインポート(他社や弥生の会計・申告ソフトの取引データを取り込むことが可能)
2.MFクラウド確定申告
1)価格
①フリープラン(月間仕訳件数15件まで。メールサポートと登録後30日のチャットサポート対応。電話サポート×、データエクスポート×)
⇒無料
②ベーシックプラン(月仕訳件数 無制限、メール、チャット対応。データエクスポート対応。電話サポート対応×)
・月額払い:800円/月(税抜)
・年額払い:8,800円/年(税抜)
③あんしん電話サポート付きベーシックプラン(ベーシックプランに電話サポートがついたプラン)
・年額払い:17,200円/年(税抜)
2)セールスポイント
面倒な作業はすべて自動化!
以下のように明細データの自動取得と仕訳の自動提案があるので、業務効率化が図れます。
①明細取り込み(各種クレジットカードや銀行・通販サービスなど、3,500以上の連携先から明細データを自動取得。 これまでは手作業で一つ一つ明細入力していたその手間を、驚くほど簡単に軽減できる。)
②仕訳登録(取引明細から推察し、MFクラウドが勘定科目を自動提案してくれます。仕訳登録をすればするほど、MFクラウド会計は仕訳パターンを学習し、より利用者の使い方に合った提案をしていきます。)
③確定申告
(MFクラウド確定申告なら申告書類作成も楽々。充実のサポートページで初めて確定申告をする方にも安心のしっかりサポート。)
3)便利な機能
・申告に必要な書類(確定申告書や青色申告決算書等)の自動作成
・e-Tax対応
・時間・場所を問わず利用可能、会社のパソコンがなくても利用できる。
・Windows/Mac対応
・いつでもどこでも経営分析が可能なスマートフォン向けアプリの提供
・他社会計ソフトからの移行に対応
・MFクラウドに詳しい税理士の紹介
3.確定申告freee
1)価格
30日間は無料で確定申告の作成が可能です。個人事業主版の料金プランを記載します。
①スターター(従業員は3名まで登録可能。4人目以降の追加×。ファイル保存月5枚まで。消費税対応×)
・月額払い:980円/月(税抜)
・年額払い:9,800円/年(税抜)
②スタンダード(従業員の4人目以降の追加可能。ただし、1人あたり月額払い:300円/月(税抜)、年額払い:3,000円/年(税抜)。ファイル保存無制限。資金繰りレポート等対応。消費税対応。チャット、メールの優先対応)
・月額払い:1,980円/月(税抜)
・年額払い:19,800円/年(税抜)
③プレミアム(スタンダードより機能が高度化し、仕訳承認、部門階層、配賦計算などが可能になっています。)
・年額払い:39,800円(税抜)
2)セールスポイント
・ステップに沿って質問に答えるだけで、確定申告作業がすべて完了!
・経理がはじめての人に選ばれている会計ソフト
3)便利な機能
①確定申告書の作成が簡単
・アプリを使えば、溜まったレシートも自動で入力できる。
・さまざまな所得や控除の入力が可能
・サポートが充実しており、疑問点をすぐに解決できる。
②電子申告で自宅から申告書を提出できる
Windows/Mac対応
③日々の経理も大幅に効率化できる
・ネットバンクやクレカを連携すると自動で明細を帳簿づけ
・手入力の際も勘定科目は覚える必要なし!
・請求書作成と帳簿づけも一括処理できる
・各種レジサービスや決済サービスと連携できる
4.まとめ
・価格面で比較すると、やよいの青色申告ソフトが初年度無料ですし、2年目以降も安いですね。
・機能面で比較すると、MFクラウド確定申告の仕訳の自動提案が個人的にはすごいなと思っています。使ってみないと分からないのですが、銀行の口座やクレジットカードと連携させると、各取引が自動で仕訳になり勘定科目を提案してくれます。勘定科目を選択するステップが省けるので経理業務の効率化は相当図れると思います。
・freeeは、質問に答える形式で確定申告が作成できる点と、複式簿記になじみがない方でも利用できる点が特徴だと思います。やよいの青色申告とMFクラウドは複式簿記の知識がある人の方に、より評判が良いと思います。
・freeeのプレミアムの機能にある仕訳承認や配賦計算というのは、会社の管理体制の強化や管理会計を意識されていますので、個人事業主であっても複数拠点があったり、事業規模が大きい方を対象にされていると思います。将来的に規模拡大を意識されている方には検討の余地があるかなと思います。
・いずれのソフトでも青色申告をする上では全く問題がないので、無料プランで自分にとっての使いやすさを確認することが大切かと思います。また、クラウド会計を選択する際に注意した方が良いと思うのは、ただ単にクラウド会計を導入するだけではなく、どのようにクラウド会計を利用して業務を効率化できるかを構想することを意識しないと導入が失敗に終わる可能性があるということだと思います。クラウド会計の良さである銀行口座やクレジットカードとの自動連携も、経理の仕方を分かっているからこそ、うまく機能する側面があります。例えば、現金取引しかない事業であれば自動連携は必要ないでしょう。一方で、クラウド会計の導入をきっかけに入出金の方法や管理を変えることで業務効率化を図る事も可能だと思います。価格と機能だけの比較だけなく、「業務を効率化を図り生産性を上げることができるのか?」という問いかけをした上で導入を決定したいものです。会計の知識の習得や記帳の時間をかけずに税理士にお金を払ってお任せするという選択肢もある訳ですからね。