クラウド会計

個人事業主、フリーランス向けクラウド請求書サービス比較

個人事業主、フリーランス向けのクラウド請求書のサービスを比較しました。
私も個人事業主として実際にサービスを利用していますのでご参考にして頂ければと思います。
特に、創業したばかりの方や請求書のクラウドサービスの利用が初めての方向けの内容です。

目次

1、Misoca

Misocaは、請求書をWeb上で簡単に作成・送付・まとめて管理できる弥生のクラウドサービスです。見積書、納品書も請求書と同様に作成・送付管理できます。

1.1 おすすめの理由

①無料で利用することができる。
Misocaのメリットとしては、なんといっても無料で利用できる点だと思います。
料金プランは、以下に添付した通りですが、無料プランでも月5通までは請求書を作成することができます(見積書、納品書は無制限)。開業したばかりで、請求書の発行数が少ない方には無料で利用できるので、使わない手はないと思います。
「月5通だと創業者だったしても少なすぎるのではないか?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は無料プランでも請求書を一度作成した後に、何度でも修正してPDF発行やメール送付が可能です。
つまり、一度作成した請求書をMisoca外のパソコンのどこかに保管しておけば、実質的には無制限で請求書を作成できます。

また、請求書の郵送サービス等の全ての機能を利用したい場合でも、今なら   弥生のクラウド会計と同様に初年度は無料で利用できます。

②クラウド会計との連携が可能
弥生会計だけでなく、マネーフォワードクラウドfreeeにも連動可能なので、小規模の会社であれば請求書サービスだけ弥生を使うのも問題はありません。ちなみに、私は請求書Misoca→会計はfreeeで記帳しています。

③注文書、注文請書、領収書、検収書も作成可能
請求書、見積書、納品書以外にも注文書、注文請書、領収書、検収書を作成することが可能です。

1.2 何度でも無料で使う方法

参考に無料プランで月5通の作成を超えた後でも無料で請求書を作成する方法をご紹介します。
念のためですが、あくまで私が利用している方法です。

(STEP1)請求書を作成した後に、請求書の発行画面で「PDFダウンロード」を選択します(以下の画像をご参照下さい。)

(STEP2) 請求書一覧画面から処理済みを選択。修正しても良い請求書を選択します。

(STEP3) 請求書の編集ボタンをクリックして編集すれば、新しく請求書を発行できます。

ただし、この方法の問題点は、過去に作成した請求書がMisoca上に残らないためクラウドサービスの利点が減少します。また、クラウド会計との連動ができなくなります。
請求書の管理上推奨できるものではありませんのでご注意下さい。Misocaの内容について詳しくは、以下のサイトでご確認下さい。

2、マネーフォワードクラウド請求

マネーフォワードクラウド会計・確定申告を利用している場合には、同じマネーフォワードクラウド社の請求書発行サービスなので、利用しやすいサービスだと思います。
マネーフォワードクラウド請求書の主な強みは以下の通りです。

①作成した請求書をワンクリックで郵送できる(請求書郵送のたびに手間だった印刷・封入・送付作業請求書を代行してくれます)。
②利用ユーザーに応じた権限管理で作業ミスを削減できる。
③毎月の請求書は、定期発行で自動作成できる。
④会計ソフトとの自動連動で売掛金管理の手間を削減できる。

この中で①、③、④は他のクラウド請求書サービスと大きな差異はないと思います。
②の権限管理が個人的には良いと思っています。複数人で共通のデータを利用しつつ、「閲覧のみ可能なメンバー」や「編集も可能なメンバー」というような権限の管理を行うこともできます。経理メンバーなど特定のメンバー全員が気軽に請求書の内容を確認しつつ、勝手に誰かが修正できないようにするのは重要な機能だと思います。
マネーフォワードクラウド請求書の内容について詳しくは、以下のサイトでご確認下さい。

3、freee

freeeの場合には請求書の作成、送付、管理の機能が会計ソフトの中に含まれています。
弥生会計やマネーフォワードクラウド会計の場合には請求書作成サービスは別契約になるので、これからクラウド会計を導入して徐々に自動化された記帳による業務効率化を図ろうという方にはおすすめのサービスです。
まずは、会計ソフトだけクラウドサービスを使用して試してみようと思うと、どうしても中途半端になりますしね。
freeeは会計の記帳だけでなく、請求から入金管理までの業務だったりとか、中小企業の業務の全体の効率化を意識しているように思えます。
また、債権の管理機能はマネーフォワードクラウド会計より優れていると個人的には感じます。マネーフォワードクラウド会計は、マネーフォワードクラウド請求と会計ソフトを連動させることはできますが、債権の回収期日の管理や回収済みか否かのステータス管理が十分でない印象を受けました。
freeeの場合には、回収済か否かをステータスで管理できて記帳もできます。もちろん請求書と仕訳の自動連携、銀行口座やクレジットカードへの入出金と仕訳の自動連携もできます。
確かに、freeeの場合、使い慣れてないと債権の管理のための仕訳の入力などは、「freeeは使いにくい」と感じることはありますが、個人的には慣れの問題のように思いますね。
freeeの債権管理の機能については、別途ご紹介させて頂こうと思います。
freeeの内容について詳しくは、以下のサイトでご確認下さい。

4、まとめ

クラウド請求サービスに共通していえることは、エクセル管理と比較して手間が省け、管理もしやすいという利点があることです。請求書作成後にワンクリックで郵送可能ですし、データをメンバー間で共有化すればスマホでも内容を確認できます。 単純作業の時間を削減し労働生産性を高めるためにも、クラウドサービスを活用することは有用だと思います。
また、創業後ある程度年数が経過して膨大な請求書管理が必要になっている会社の中には、ベテランの経理担当者が作成した俗人的で複雑なエクセル管理をしていて、請求書の作成ミスが多かったり、気が付かないうちに未回収の債権が発生していたりすることがあります。そうなると、人材はとても大切ですし、過去の業務を簡単には否定できないので、管理の方法を改善するのが難しかったりするんですよね。創業後に早めにシンプルな管理をしておくと、事業が拡大した後に楽になると思います。

今回ご紹介させて頂いたクラウド請求書サービスの比較ですが、価格面ではMisocaが圧倒。機能面では、クラウド会計を導入する場合にはfreeeがベター。画面の見やすさや操作性は、マネーフォワードクラウド請求書が好みの方は多いでは?という意見です。
いずれにしても、全てのサービスは、最初は無料で使用できますので、ご自身で全てのサービスを試してみるのがベストだと思います。
なお、クラウド請求書サービスの中には、MakeLeapsというサービスもあるようです。今回は私が使用したサービスに限定して記事を書きましたが、選択肢を増やす上でご紹介だけさせて頂きます。
MakeLeapsのホームページは、こちらです。

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