明日、平成30年8月20日の17時締め切りですが、少しでも認知が広まればと思い、表題に記載した『「新しい東北」復興ビジネスプランコンテスト』というビジネスプランコンテストをご紹介させて頂きます。私もボランティアで専門家としての助言を手伝わせて頂いております。コンテストですが、これを通じて募集企業の成長、被災地及び地域の貢献につながれば素晴らしいことだと思います。
目次
1.コンテストの概要
復興庁が平成25年12月に設立した「新しい東北」官民連携推進協議会では、被災地の産業復興に向けた地域産業の創出の機運醸成を図ることを目的に、平成26年度より「新しい東北」復興ビジネスコンテストを開催しています。
今年度も『「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2018』の開催を決定し、この度、被災地における地域産業の復興や地域振興に資する事業(すでに取り組んでいるもの、これから取り組もうとしている事業計画の両方を含みます。)の募集をしています。
2.応募の要件
応募は、一般の部と学生の部に分かれます。それぞれの内容を記載します。
2.1 一般の部
東日本大震災の被災地における地域産業の復興、地域振興に資する実施段階の「事業」 または計画段階の「事業計画」が募集対象となります。創業年数、地域等の他のビジネスプランコンテストのような制約がありません。計画段階でもOKなので募集対象者は広いですね。
一般の部の募集分野は、以下の通りです。
①水産業(加工業を含む)
②農林畜産業(加工業を含む)
③製造業(食品加工業を除く)
④商業・サービス業等
⑤観光業
⑥その他(エネルギー、ソーシャルビジネス、住まい・暮らし等)
また、一般の部では、以下のような事業、事業計画が対象となります。
①新たに震災後から取り組んでいる事業または事業計画
②被災を乗り越え、被災前からの従前の土地や移転先の新たな土地での再起を図る事業ま たは事業計画
③東北地方の地域経済や産業の成長につながる事業または事業計画 ※必ずしも会社や事業所の所在地が、直接被災を受けた地域である必要はありません。
④その他、「新しい東北」の実現に向けた様々な事業または事業計画
※被災地では、震災復興に取り組む地域に特有の課題に加え、人口減少や高齢化、産業の 空洞化といった、日本全国の「地域」が抱える課題が特に顕著です。こうした各々の課題を 解決し、自律的で持続的な地域社会を目指す事業または事業計画がこれに該当します。
2.2 学生の部
学生(「学生」とは、学生(大学・大学院、高等専門学校、専修学校、各種学校及び高等学校 (中等教育学校後期課程を含む)の学生・生徒)であり、応募者が上記の学生によるグループ、 団体とします。 )であれば応募可能です。
「一般の部」のように募集分野は設けられていません。
「学生の部」の募集要件は以下の通りです。
①応募者が学生(大学・大学院、高等専門学校、専修学校、各種学校及び高等学校(中等 教育学校後期課程を含む)の学生・生徒)又は学生によるグループ、団体であること
②まだ事業化されていない事業計画であること
※事業計画は、実際の事業に着手することが見込まれていないものでも構いません。
※他の企業等の支援を受けて既に事業化されているものについては「一般の部」で御応募く ださい。(試作品の作成や試験販売の段階であれば、「学生の部」でも応募できます。)
③事業計画が、被災地の地域資源を活用するもの、被災地の地域課題の解決に資するも の、被災地内外の交流を創造するものなど、被災地での実施を想定したものであること
※被災地での実施を想定したものであれば、応募者の居住地は問いません。
3.応募者の特典
協賛企業や協力企業が多く大手企業も多いので支援はとても充実していると思います。
3.1 受賞特典
受賞された方には、副賞のほか、受賞された方の取組等の周知や事業化、事業拡大に資する特典を用意します。これまでのビジネスコンテストでは、これらの特典を有効活用していただくことで、知名度向上、新たな取引先の獲得、地方公共団体主催のフォーラムに招かれるなどの効果がありました。なお、特典は随時拡大していく予定です。
① 副賞
協賛団体より賞金を提供します。
② PRの実施
受賞者の皆様の事業(事業計画)を以下の方法で幅広くご紹介いたします。
・表彰式の様子、プレゼンテーションの様子を動画にて配信
・「新しい東北」官民連携推進協議会の会員の皆様(1,305団体、平成30年4月1日現在) へ企業パンフレットを送付するなどの方法により、プロモーションの機会をご提供
・岩手県、宮城県、福島県における地方新聞社との協力による周知(予定)
③ PR機会の提供
下記の PR 機会をご提供いたします。
・表彰式においてプレゼンテーションの機会をご提供
・協賛企業が実施する交流会へのご招待
・各種催事へのご案内
・「新しい東北」官民連携推進協議会が開催する「新しい東北」交流会でのブース出展
④ その他の特典のご提供
①~③の特典に加え、受賞された方に下記の特典のご提供を検討しています。
支援メニュー
①専門家による派遣指導(3 団体まで)
②プロモーション活動支援セミナーへのご案内(全 3 回を予定)
③クラウドファンディング実施支援
④各種展示会出展経費支援
⑤チャレンジショップ出店経費支援
※受賞した賞の内容によって、ご利用いただける特典に制限があります。
⑥ その他
上記のほか、次のような特典の提供を検討しています。
○ 本ビジネスコンテストの協賛団体のトップ・役員等との対談機会の提供
※平成 29 年度は、以下の対談が実現しました。
・KDDI 総研賞記念 社長対談
・アイリスオーヤマ賞記念 社長対談
○ Web サイトや SNS での紹介
○ 協賛団体等イベントへの招待
※平成 29 年度は、以下のイベントに招待されました。
・「未来 2018」(主催:株式会社日本総合研究所)でのピッチコンテスト
○ 協賛・協力団体とのコラボレーション機会のご提供
○ 協賛・協力団体による支援等
3.2 応募特典
① ビジネスセミナーのご案内 応募者の皆様には、「新しい東北」官民連携推進協議会が主催するセミナー等にご案内し ます。
昨年度は、仙台市、郡山市、盛岡市において、「販路拡大のための営業力強化戦略」を テーマにセミナーを実施しました。 今年度は、「商品開発・販路拡大」、「観光」、「資金調達」、「プロモーション」、「起業」等のテ ーマを想定し、ワークショップを取り混ぜたプログラムを開催する予定です。
② 応募者同士等のマッチング・ネットワーク構築機会の提供
コンテストに応募された方同士が連携することで、応募された方々のビジネスにこれまで以上 に広がりが出るよう、本コンテストでは、コンテストに応募された方同士や審査員、協賛団体等 の様々な方のマッチングの機会をご提供する予定です。
③ 第2次審査時のアドバイス
第2次審査(プレゼンテーション審査)では、事業を実施する際にヒントとなるようなアドバイス を受けられる機会をご提供いたします。
4.スケジュール
・提出締め切り:平成30年8月20日(月)17時必
・第1次審査(書類審査):8月下旬
・第2次審査(プレゼンテーション審査)
一般の部:平成30年9月18日(火)~19日(水)
学生の部:平成30年9月20 日(木)
(於:仙台市)
5.審査基準
次の6項目により総合的に審査します。なお、第1次審査(書類審査)では、6 項目のうち、(1)~ (4)の4項目で審査します。
第2次審査(プレゼンテーション審査)では、(1)~(6)のすべての項目を審査対象とします。
(1)事業の着手・再開・発案に至った経緯・ストーリー性
(2)事業及び取組手法等の先駆性・モデル性
(3)地域に与える波及効果
(4)事業の実現性・発展可能性
(5)事業計画の妥当性
(6)事業内容、計画内容、又は事業計画の整合性や全体としての魅力
1次審査では(5)(6)は審査対象外のようです。個人的には(1)と(5)の項目が基盤となって(2)~(4)の項目が成立すると思うのですが、理由は不明ですね。1次審査は簡潔にして、より多くの募集者を支援しようとするためかもしれません。
提出書類の入手、詳細は、公式ホームページでご確認下さい。
素晴らしい取り組みだと思いますので、今後の状況も確認して応援したいと思います。