個人事業主をしていて所得税、住民税、事業税の納税額を予測したいって人のために納税予測のエクセルを作成してみました。
顧問税理士に依頼しているが、早めに状況を把握したい人や、今後節税できる内容がないかを考えてみたい人は、以下の手順に従って使用してみてください。
(ステップ1)
「損益予測」シートに売上高と経費の金額を入力してください。細かい数値入力欄がありますが、売上高の合計額(O列の5行目)、経費の合計額(O列の8行目)の2つのセルに金額を入力すればOKです(該当するセルは黄色で表示しています)。
あくまで、納税額の予測を早めに把握して節税を考えるために作成したものなので、ご自身の中で把握している予測金額でも良いと思います。
簡単な経営分析ができるように月次の入力欄を設定しています。全ての入力をすると、売上高と損益の月次推移と経費の構成割合が把握できます。経費の項目は適宜修正してご利用ください。
(ステップ2)
「納税予測」シートに入力する。最低限入力が必要な箇所は以下の通りです(セルを黄色で表示しています)。
①所得金額
青色申告の特別控除(D列13行目)を選択する。
→青色申告の承認申請書を税務署の提出している方は「有り」を選択、提出していない方は「なし」を選択してください。
②所得控除
各控除金額を入力する。
・セルフメディケーション控除は、M列の19行目にある「対象医薬品の購入金額」を入力すれば自動計算されます。
・生命保険料、地震保険料は控除限度額を入力しています。計算が細かいのでエクセルシートには反映できていません。時間ができたら更新してみます。
・配偶者控除、扶養控除の入力値は、奥さん(旦那さん)が専業主婦(夫)で子供2人の前提で作成しています。
・所得税と住民税で控除額が一致しないものは、薄い黄色で表示していますので、注意してください。
③ ①-②(税率、税額控除など)
・所得税の税率を選択する。
→所得税の税率は所得金額に応じて変わります(所得が大きい程、税が高くなります)。
41行目以降に税率表を作成しました(左の表です。)ので、D列の33行目と34行目に所得金額に応じて①~⑦を選択してください。
なお、所得金額はE列の32行目にある金額です。この金額が税率表の①~⑦の中のどの区分に入るかで判断してください。
・事業税の税率を選択する。
→事業税の税率は業種によって異なります。
41行目以降に税率表を作成しました(右の表です。)ので、G列の33行目に業種に応じて①~③を選択してください。
(ステップ3)
納税予測額を確認する。
C列の4行目~6行目に所得税、住民税、事業税の予測額が反映されます。
このエクセルは控除項目を全て網羅したものではありません。また、消費税の納税義務はなし。給与の支払いないを前提としていますのでご留意ください